(スノーピーク公式より)
こんにちは。「アウトドアする人には見えない」と、よく言われるむひろです。
肌寒い季節になりましたね。
こんな寒い夜は、キャンプ場じゃなくても美味しくて身体が温まる料理が食べたい。。。
そんな欲張りな願いを満たしてくれる人気のダッチオーブン。
各メーカーから多くの種類が販売されていますが、家庭でも気楽に使いたいので、できるだけ手入れの楽なものがいい。
そうするとスレンレス性のものが良さそうですが、今一度比較検討して見たいと思います!
今回は、家庭でも気軽に使えるように鍋底は平らで、10インチサイズのダッチオーブン6種をピックアップしてみました。
ダッチオーブンとは
ダッチオーブンとは、分厚い金属製の蓋つきの鍋で、蓋に炭火を載せられるようにしたもの。
炭火を上に載せることができるので、上下の加熱により具材の中まで熱が通り旨味を逃さずに仕上げることができます。
また調理器具としてはこれ一つで、焼く・炒める・煮る・蒸す・揚げるなど、あらゆる料理をすることができる万能鍋。
このダッチオーブンがあればキャンプ料理はもちろん、家庭料理の幅も広がること間違いなしの優れものです。
またダッチオーブンはその素材から、
- 鋳鉄
- ダグタイル鋳鉄
- 黒川鉄板
- ステンレス
など数種類に分かれています。
鋳鉄製の特徴
- 安価
- ブラックポッドへと育てる楽しみ(後述)
- 錆びやすく手入れに手間がかかる
- 洗剤で洗えない
- 急な熱の変化・衝撃に弱い
- シーズニングが必要(後述)
※タグタイル鋳鉄は、「とても強い鉄」という意味です。鋳鉄製に比べ強度は増しますが、その分高価になります。
黒川鉄板
- 鋳鉄製に比べて錆びにくい
- 急な熱の変化・衝撃に強い
- 比較的安価
- 洗剤で洗える
- 鋳鉄製ほどではないがメンテナスが必要
- シーズニングが必要
ステンレス
- 家の鍋と同じでメンテナスフリーで使いやすい
- 急な熱の変化・衝撃に強い
- 洗剤で洗える
- シーズニング不要
- 高価
シーズニング
買ったばかりのダッチオーブンは、防錆剤がついていることがあります。
ダッチオーブンを使う前に、この防錆剤を落とすのと同時に、鉄の表面に油をなじませて皮膜を作り、焼きを入れて鍛えあげる作業を行います。
このことをシーズニングと言います。
シーズニングの一般的な手順
- 防錆剤を、洗剤を使って丁寧に洗い落として、しっかりと乾燥させる。(新品時のみ)
- 鍋と蓋に食用の植物油(菜種油、オリーブ油、など)を薄く塗り、30分ほど火にかけて熱し、自然冷却させる。
- この作業を2~3回繰り返す。
- 鉄臭さをとるため、鍋にネギやショウガなどの香りの強い野菜クズを入れて炒める。
- これを2~3回繰り返すと効果的。
- 洗剤や金属たわしは使用せずにスポンジや亀の子たわし等で洗い、火にかけて空焼きして乾燥させる。
ブラックポッド
シーズニングによって黒錆びが発生したダッチオーブンの中でも、長年の使用によって重厚な黒錆びが付着しているものは「ブラック・ポット」と呼ばれて美的鑑賞の対象になることがある。
(引用:WIKIペディア)
ダッチオーブンの比較6選
1. スノーピーク 和製ダッチオーブン26
- サイズ:鍋径26.8×12cm、スキレット幅31.6×奥行26.8×高さ5.6cm
- 重量:7.6kg(スキレット除けば5.0kg)
- 材質:タグタイル鋳鉄(とても強い鉄という意味)
- 値段:税別25,800円
- シーズニング:不要
- IH:○
- 洗剤の使用:×
- 料理後の放置:×
- 使用後のオイル塗りこみ:必要
スキレット(フライパン的なもの)が付属しています。
リフター、底網、収納ケースは別売り。
すべてスノーピークで揃えると、税別37500円とかなりお値段高め。
ただしスキレットが欲しい人は、一気に揃えることができるので嬉しい。
またタグタイル鋳造製なので、鋳造製と比べ1kgほど軽いのは魅力。
リフターとは、ダッチオーブンの蓋を開けるための道具です。メーカーによっては、蓋を開けるだけではなく鍋立てなどにもなります。
2. ユニフレーム ダッチオーブンスーパーディープ10インチ
- サイズ:鍋径26×11cm
- 重量:⒌8kg
- 材質:黒皮鉄板4.5mm
- 値段:税込14,600円
- シーズニング:必要
- IH:○
- 洗剤の使用:○
- 料理後の放置:△
- 使用後のオイル塗りこみ:必要
底網とスタンド付属。鋳鉄製に比べて錆びにくいのが特長です。
鋳鉄製ほど神経質にならなくてもいいですが、料理後に長時間放置すればやはり錆びます。
衝撃や温度変化にも強く、料理した後は洗剤を使ってゴシゴシ洗えるので衛生面が気になる人には嬉しい。
3. SOTO(新富士バーナー) ステンレスダッチオーブン10インチ
- サイズ:幅35×奥行28×高さ16cm、内径25.9×深さ11.5cm
- 重量:5.2kg
- 材質:ステンレス
- 値段:税別20,000円
- シーズニング:不要
- IH:○
- 洗剤の使用:○
- 料理後の放置:○
- 使用後のオイル塗りこみ:不要
底網のみ付属。錆びに強く、取り扱いが簡単。
鋳鉄製のダッチオーブンでは不可能だが、夜作ったカレーをそのまま入れて放置し、朝温め直すなんてこともできる。
家にある鍋と同じ扱いでOKなのが魅力。
デメリットは、使っていくうちに変色してしまうことと、高めのお値段。
4. 【燕三条製】(村の鍛冶屋)TSBBQライトステンレスダッチオーブン10インチ
- サイズ:内径25.5×深さ15.5cm
- 重量:4.18kg
- 材質:ステンレス三層鋼
- 値段:税別18,000円
- シーズニング:不要
- IH:○
- 洗剤の使用:○
- 料理後の放置:○
- 使用後のオイル塗りこみ:不要
付属品はない。専用の底網が1200円なので、SOTO製ダッチオーブンとの実質の価格差は800円。
利点や欠点はSOTO製ダッチオーブンと同じ。
ただし、こちらの方が約1kgほど軽いのが魅力。
5. LODGE ロッジ ロジック キャンプオーヴン 10インチ
- サイズ:内径25.7×深さ10cm
- 重量:6.1kg
- 材質:鋳鉄
- 値段:税別11,000円
- シーズニング:必要
- IH:○
- 洗剤の使用:×
- 料理後の放置:×
- 使用後のオイル塗りこみ:あり
スキレットやダッチオーブンといえばロッジ。鋳鉄製なのでメンテナンス必須。
急激な温度変化や衝撃に弱いので丁寧な取り扱いが必要です。
手間がかかる分、ブラックポットと呼ばれる黒光りした状態に育て上げる楽しみもあります。
こちらは家庭での使用を考えて底が平らなものです。
キャンプシーンでは底に足のある下のタイプの方もよく見かけます。
6. 【無名】燻製 ダッチオーブン 10インチ
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- サイズ:外径25.8×高さ25.8cm、内径24×9.7cm
- 重量:4.9kg
- 材質:鋳鉄
- 値段:税込3,180円
- シーズニング:不要
- IH:不明
- 洗剤の使用:×
- 料理後の放置:×
- 使用後のオイル塗りこみ:あり
こちらは「とりあえず安いダッチオーブンを探している」という人向けです。
この金額で、リフター、五徳、収納ケースが付いているお得プライス。
細部の作り込みなどは値段相応と割り切りが必要。
口コミも悪くはありませんが、やはり当たり外れがあるみたいなので注意が必要です。
またニトリのダッチオーブンも安くて人気です。
ニトリのダッチオーブンは「ニトリネット」で購入することもできます。
考察
(ロッジ公式より)
他にもコールマンやロゴスなどからもダッチオーブンが発売されていますが、大体6,000円〜9,000円前後です。
鋳鉄製で細かい特徴は多少違いますが性能的には大きく変わりませんので、こだわりのメーカーがあればそこで揃えるのも手です。
使用者の口コミ等を見る限りでは、鋳鉄製もステンレス製も料理の仕上がりにほとんど差がないようです。
あとは双方のメリット・デメリットをどのように捉えるかです。
鋳鉄製のメリットは値段が安く、料理のときに鉄分が微量でも摂取できること。
ステンレス製のメリットは、同サイズで約1kgほど軽く何と言ってもメンテナンスフリーなこと。
そして手間はかかりますが、道具を育てる楽しみをメリットとるかデメリットととるかで評価が分かれます。
家庭で使うことを考えるとメンテナンスフリーのステンレス製が一歩抜きん出てると思いますが、鋳鉄製と比べて値段が倍近くしてしまうことが一番のネック。
そうするとユニフレームの黒皮鉄板製が「ちょっと手間はかかるけど手入れは楽」と、ちょうどその中間に位置しています。
お値段もちょうど中間に位置していますので、人気があるのもわかります。
まとめ
手間を惜しまずじっくりと時間をかけて丁寧に道具を育てることができる人(好きな人)は鋳鉄製。
とにかく手軽に簡単に使いたい人はステンレス製。
キャンプ用品なんだから手軽すぎてもつまらない。でも手塩にかけるほどの時間はない。
という人は黒皮鉄板製が良さそうですね。
いかがでしたでしょうか。
各メーカーいろいろな特徴のダッチオーブンを発売していますので、ご自分の用途にあったダッチオーブンを手に入れて「パパの料理はうまいだろ」と手間をかけずに作った料理を自慢してみるのもいいですね。
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