
(全ての出典画像:ゼインアーツ)
こんにちは。「アウトドアする人には見えない」と、よく言われるむひろです。
昨年より情報を発信したブランドのゼインアーツ(ZANE ARTS)。
その新しく歩みだしたゼインアーツより、今年(2019年)の4月に4種類(テント×3、タープ×1)の幕体が発売されました。
どれも魅力的な幕体ですが、今回発売される4種類の中から特に気になった、ワンポールテントのゼクーM(ZEKU-M)と、4ウィングタープのゲウ(GEU)を中心に紹介させていただきます。
ワンポール型テントのゼクーM(ZEKU-M)は、4〜6人向けのミドルサイズシェルターとなっていて、インナーテントはありませんがリビングシートが付属されています。
リビングシートを敷いて、手軽にお座敷スタイルにできるのは嬉しいポイントです。
また、4ウィングタープのゲウ(GEU)は、小スペース設計でありながら、広い有効面積を確保できるのが大きな特徴。
しかも、誰でも容易に美しく張れるように設計されているということなので、超ポイントが高いですね!
それでは、新しいブランドのゼインアーツの紹介からいってみます!
ゼインアーツ(ZANE ARTS)とは
【ZANE ARTS / ゼインアーツ】は北アルプスの玄関口「長野県松本市」で生まれたアウトドアブランドです。
歩き出したばかりのブランドですが、身の丈にあった事を一つずつ積み上げ、いい製品、いいブランド、いい会社をつくってまいりますので、よろしくお願いします。
記念すべき第一弾となる4アイテムは、それぞれに機能を追求し、ご使用される方をしっかりとサポートする事はもちろん、製品を藝術の域まで高められるよう、時間をかけて丁寧に設計いたしました。
「機能美」とは、機能を追求した先にある造形の美しさを意味していますが、ZANE ARTS のモノづくりはそれとは違い、機能性と藝術性を同時に高次元で考えていく手法を取っています。
アウトドア愛好家を機能でサポートするだけでは無く、大自然の中で違和感なく存在する藝術性をもって「自然」と「人」との一体感を生み出したいと考えているからです。(出典:ZANE ARTS)
ゼインアーツからは、上記のようなメッセージが発信されています。
このメッセージを読んで一番強く感じたことは、非常にデザインにこだわりを持ったブランドだということ。
特にメッセージ内で「芸術」を「藝術」と表しているところなど、デザインに対して並々ならぬこだわりを感じます。
実際、今回発表された4種類の幕体は全て美しく、とてもデザイン性に優れています。
しかし、発足されたばかりのブランドなので、実際の品質やアフターサービスのことなどまだまだ分からないことが多いのも事実。
2月より各地で展示会や設営講習会が開催されますので、その時に見て聞いて触れてみて確かめていけたらと思います。
個人的にはとても好きなデザインの幕体たちですので、応援していきたいと思います。
ゼクーM(ZEKU-M)
ゼクーM(ZEKU-M) ¥76,800(税込¥82,944)

- 本体×1
- 75Dシリコーンポリエステルリップストップ・遮光PU加工(耐水圧1,500mm)
- リビングシート×1
- 150Dポリエステルオックス・PU加工(耐水圧1,500mm)
- センターポール×1
- A6061・φ30mm・全長250cm
- エクステンションフレーム×3
- A6061・φ16mm
- トライアングルハンガー×1
- ポリプロピレン
- Yペグ×6
- ジュラルミン・25cm
- Vペグ×15
- ジュラルミン・17cm
- 3mロープ×15
- ポリプロピレン・φ4mm
- 1.5mロープ×3
- ポリプロピレン・φ4mm
- キャリーバッグ/ポールケース/ペグ・ロープケース×各1
- 150Dポリエステルオックス
ゼクーM(ZEKU-M)の特徴
・エクステンションフレームにより、居住空間が大幅アップ。
ワンポールテントの最大のデメリットは、空間面積の狭さ。それを逆V字型のエクステンションフレームによって解決しています。
・基本はワンポールの簡単設営。
設営をアシストするビルディングテープの4隅をペグダウンしたら、センターポールを入れると自立します。
あとはエクステンションフレームの取り付けと、周りをペグダウンするだけです。
・リビングシートが付属。
本体の六角形に対して、五角形のリビングシートが付属しています。
あえて異なる形のリビングシートにすることによって、土間スペースを作り出しています。
土間スペースがあることにより、テント内に靴置き場を確保できるので、非常に使い勝手が良さそうです。
・4人が快適に過ごせる空間。
テーブルやチェアを使用し、人数分に必要な道具を十分に入れた状態で、4人が快適に過ごせるサイズを確保しています。
・テント下部にもベンチレーター。
下部に3か所ベンチレーターがあるので、雨や風向きに合わせて吸気位置を変えられます。
・パネルの1面がフルオープン。
6面あるパネルのうちの1か所だけ、フルオープンにすることができます。
下部ベンチレーターを含め、6面の全てに開口部分があるので非常に風通しが良く、夏場の暑さを和らげます。
・トライアングルハンガー装備
ランタンを吊るすのに便利なテープハンガーが付属しています。
3本のテープには、上部からボトムにかけて3箇所のハンギングポイントがあり、状況に応じた高さにランタンを吊るせるので便利です。
ここが魅力的なポイント
六角形のうちの半分の面が立ち上がっており、居住空間が非常に広くとられている点が魅力。
3面のどこからでも入れるので、立てる方向を気にしなくても良いのもポイント。
似たような形で競合するのは、小川のグロッケあたりかな。
ogawa(オガワ) テント ワンポール(+1フレーム) グロッケ12 T/C [5~6人用] 2785
グロッケは、テクニカルコットン(ポリコットン)なので、快適性では敵わないかもしれないが、入り口が固定される点と、テクニカルコットンゆえにメンテナンスに気を使う点がグロッケの弱点か。
実際に比べていないので憶測でしかないが、サイドの立ち上がりや、円形に近いほど専有面積は広くなるので、体感的な居住性は、ゼクーMの方が上のように思われる。
ゼクーMのちょっと残念な点として、ゼクーMは1面がフルオープンになるが、フルオープンにした時のメッシュが無さそう。
もし、フルオープン用のメッシュがあれば完璧です。
ゲウ(GEU)
ゲウ(GEU) ¥44,800(税込¥48,384)
- 本体×1
- 75Dシリコーンポリエステルリップストップ・遮光PU加工(耐水圧1,500mm)
- メインポール×2
- A6061・φ32mm・全長240cm
- サイドポール×2
- A6061・φ19mm・全長160cm
- タープテール×1
- ポリプロピレン
- Yペグ×10
- ジュラルミン・25cm
- 8m2又ロープ×2
- ポリプロピレン・φ4mm
- 3mロープ×6
- ポリプロピレン・φ4mm
- キャリーバッグ/ポールケース/ペグ・ロープケース×各1
- 150Dポリエステルオックス
ゲウ(GEU)の特徴
・理想のタープサイズ
メインポール間はヘキサゴン型Mサイズ以下の小スペース設計ですが、有効面積はレクタングラー型Lサイズに匹敵しています。
・適切な生地目
誰でも容易に美しく張り上げる事ができるよう、力の方向に素直に従った生地目で構成されています。
ゲウの生地パターンは、不自然に働く力(バイアス方向)を抑えているので美しく張れるのです。
・美しさと実用性の両立
広い有効面積でタープとしての実用性を確保しながら、稜線のゆるやかな曲線とシャープな4ウイングを繊細にデザインしています。
これが大自然に映える美しいシルエットの秘密です。
・日射しや雨から守る
4隅を落とし込んで地面に近付ける設計になっているので、タープ下の日陰が中央に集まりやすくなり、雨の浸入も軽減しています。
さらには雨の流れも良くなる効果もあるので、一石三鳥です。
・ランタンをハンギング
メインポール間にタープテールを渡して、テープにセットされた3つのリングにランタンを吊るすことができます。
ここが魅力的なポイント
今人気のタープの張り方は、タトンカやチーズタープのように、4隅を落として張る張り方です。
この4隅を落として張る張り方は、影を逃さないようにしつつ開放感も得られる、非常に実用的な張り方でもあります。
しかし、タトンカやチーズタープはもともと正方形(タトンカは正方形に近い形)の幕をアレンジして張るので、4隅を落として綺麗に張るには少しコツがいります。
また、4隅の長さがさほどないためプライベート感を出すには、ポールの高さを低くしなければなりません。
その点ゲウは、4隅を落として張るのが前提のため、より美しく簡単にタープを張ることができそうなところが大きなポイント。
張ったタープの形も美しく、非常に好みです。とっても欲しい!
ギギ1(GIGI-1)とロガ4(ROGA-4)
ギギ1(GIGI-1) ¥39,800(税込¥42,984)
パネルの開閉や跳ね上げにより、環境やスタイルに応じた様々なアレンジができる、デュオキャンパー向けスモールサイズシェルター。
ゼクーMよりも床面積は大きいが、スモールサイズのワンポール型テント。
ゼクーMと比べてボトムの立ち上がりがないので、居住空間は狭く感じそうです。
このため「スモールサイズ」というのは面積ではなく、利用人数がスモールという意味っぽいですね。
ロガ4(ROGA-4) ¥58,900(税込¥63,612)
取回しの良い4人用テントのフォルムの中に、「寝る」と「過ごす」の二つのスペースを確保した、2-4人用コンパクト2ルームテント。
高さが140cmと低いので、風には強いけど腰痛持ちのむひろには少々きついモデル。
しかし、このデザインはとても魅力的です。このデザインで立って歩ける室内空間のモデルが出たら、買っちゃうかもしれません…
まとめ
いかがでしたでしょうか。
どれも魅力的なゼインアーツの幕体たち。
特に、ワンポール型テントの「ゼクーM」と、4ウィングタープの「ゲウ」は非常に魅力的な幕体です。
ロガ4も、もっと高さがあれば買っちゃうかもしれないほど好みの、ドストライクのデザインです。
気になるゼインアーツの取り扱いショップは、全国のA&Fカントリーと、北海道の秀岳荘、東北ではグリーンハウス、中部地方ではSWEN・バンバン、中国地方ではアシーズブリッジ、他で取り扱いがあるようです。
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以上となります。ご覧いただきありがとうございました。