
(出典:アマゾン)
こんにちは。「アウトドアする人には見えない」と、よく言われるむひろです。
実は、昨年の5月に行ったグルキャン前に、購入する寸前までいったテントがあります。
設営が簡単でおしゃれに見えて、しかもテントとしてだけではなく、タープとしても使える。
そんな魅力的で多機能なテントが、オガワキャンパルの「ツインピルツフォークT/C」です。
そんな魅力的で多機能なテントの「ツインピルツフォークT/C」を、なぜポチれなかったのか?
「ツインピルツフォークT/C」の魅力も含めて紹介させていただきます。
ツインピルツフォークT/C とは
◆ツインピルツフォーク T/Cバージョン
人気のツインピルツフォークに、T/Cバージョン登場。
心地いいコットン混紡生地の素材感をプラスした2017年のニューシェルター「ツインピルツT/C」。
※T/Cとは・・・ポリエステルとコットンを混紡した素材。肌触りが良く、通気性・吸湿性に優れています。また、引張強度が高い2つの素材のプラス面を併せ持っています。・アルミフレームは強度のあるΦ30mmを採用。
・スタンディングテープ付属で設営が更に簡単に。
・フルインナーをオプションとして設定。フルインナーを装着することにより、テント内に快適な就寝スペースを確保。
(画像はツインピルツフォーク使用時)
・ハーフインナー(オプション)を装着することにより、リビング付きテントとなります。
(画像はツインピルツフォーク使用時)
・二又フレーム(オプション)を装着することにより、内部空間を更に有効に活用できます(フルインナー使用時は使えません。画像はツインピルツフォーク使用時)
※テント内にてストーブをご利用になる場合は、自己責任において充分な換気をするなど注意してご使用ください。(出典:オガワキャンパル)
「ツインピルツフォークT/C」の「T/C」とは、テクニカルコットンの略です。
テクニカルコットンはポリコットンとも呼ばれ、ノルディスクのアスガルドなどに使われています。あの印象的なアスガルドの白い生地が、テクニカルコットンなのです。
ポリエステルとコットンを混紡した素材のテクニカルコットンは、「夏は涼しくて、冬は暖かい。水と汚れに強いのに、通気性がよい。結露もしにくく、焚き火の火の粉にも強い。」という、いいとこ取りの生地です。
ただし、「ナイロンの生地に比べて重い」「湿気に弱くカビやすい」という、デメリットもあります。
「T/C」の「T」は、本来「テトロン」のことを指します。「テトロン」とは、東レと帝人が開発した「ポリエステル」のことです。テトロン以外のポリエステルは「P」表記になるので、テトロン以外のポリエステルは「P/C」とすべきなのです。しかし、安価な「P」表示より、日本製の「T」の方が市場価値が高いこと。また、「テトロン」が「ポリエステル」の総称といえるぐらい広く市場に浸透してしまったこと。これらのような事情から、「T/C」の「T」をそのままの意味として使うことが憚(はばか)られるため「テクニカル」の「T」に置き換えて、大人の事情で使っているのかもしれません。
貴重な情報、ありがとうございます。
ツインピルツフォークT/C のスペック
本体サイズ | 630×355×210cm |
---|---|
収納サイズ | 65×35×30cm |
材質 | フライ:T/C(耐水圧350mm)、ポリエステル210d ポール:6061アルミ合金 φ30mm |
付属品 | スチールピン、張り綱、収納袋 |
重さ | 幕体:約8.4kg ポール:約1.7kg |
ツインピルツフォークT/Cのメリットと理由
なぜ「ツインピルツフォークT/Cを購入しようとした」のか。
むひろが考える「ツインピルツフォークT/C」のメリットが、そのまま購入したい理由となるので、その理由を上げていきます。
メリット
- タープとして利用出来る。
- テクニカルコットン。
- スカートが付いている。
- ペグ打ちが、最低8本で設営できる。
- 専用のインナーテントがある。
- 専用の二股フレームがある。
- 焚き火もOK。
- 見た目がおしゃれ。
1. 「タープとして利用出来る」のが最初の動機
もともと、コットンタープが欲しいと思っており、ちょうどグルキャンをすることになったので、それに合わせて購入しようと色々物色していたところ、この「ツインピルツフォークT/C」が目にとまりました。
フルクローズすればテントになり、キャノピーを両側開けばタープにもなる。
しかも、スカートが付いているから寒い季節も大丈夫。
と、どうせタープを買うなら、テントにもなる「ツインピルツフォークT/C」を買ったほうが得かなと思った次第です。
2. 重要視したのは、「設営のしやすさ」
いくら便利なテントでも設営が大変ではダメです。
「ツインピルツフォークT/C」はペグ打ち最低8本で設営できます。
通常のタープはペグ6本で設営です。
タープよりもペグ打ちは多いですが、テント+タープで考えると、「ツインピルツフォークT/C」は単体で利用できるので、相対的にペグ打ちの数は少なくなります。
また設営も、ペグを打ってポールを立てるだけの簡単設営なので楽チンです。
3. 専用の寝室スペースがある
シェルター系のテントは、専用のインナーテントがないものもありますが、「ツインピルツフォークT/C」には専用のインナーテントがオプションであります。
大きさも、フルとハーフがあるのでお好みで揃えることができます。
もちろん、別の小さいテントを入れて、カンガルースタイルにすることもできます。
4. 二股フレームでポールレス。
「ツインピルツフォークT/C」には専用の二股フレームがあり、テント内で邪魔なポールを取り除くことができます。
5. T/C素材の安心感
テクニカルコットンはポリエステルに比べて熱に強いので、焚き火をするときにそれほど気をつかわなくてすむのもポイントです。
6. 美しい外観
そして、何より白い幕体の流線が美しく、見た目がオシャレなのが大きなポイントでした。

(出典:オガワキャンパル)
ツインピルツフォークT/Cのデメリットと理由
「ツインピルツフォークT/C」の購入を踏みとどまったデメリットを上げてみます。
デメリット
▲手入れが大変
▲値段
▲テントとしての居住性能
1. 手入れが大変
デメリットで最初に上げたのは、手入れが大変ということです。
白い幕体なので汚れが付くと目立ちますし、湿気に弱いので完全乾燥撤収が必須です。
雨天撤収時はもちろんですが、梅雨時期の保管方法にも気を使いそうです。
特に静岡県で言えば御殿場のように、1ヶ月でクローゼットの中がカビてしまうような湿気の高い地域は要注意かも。
次のシーズンにテントを張ったらカビだらけなんて、ショックが大きすぎます( ̄▽ ̄;)!!ガーン
汚れに関しては、付いていたらすぐに拭き取れば良いのですが、やはり手間です。
メンテナンスをマメにやれば大丈夫なのですが、むひろはズボラなのでこの点が心配なのです。
2. お値段が・・・
テント単体で102,600円、フルインナーが21,600円、二股フレームが15,120円(税込:2019.1.17現在)と、全て揃えると139,320円になり、軽く10万円をオーバーします。
庶民のむひろにとっては、購入するのに非常に勇気のいる値段です。
3. フルクローズした時のテント内の居住性がそれほど広く感じない
「ツインピルツフォークT/C」の形状を見てもわかる通り、基本はワンポールテントです。
ワンポールテントは、ポールの下は高さが確保されますが、そこから地面に向かってどんどん高さが低くなります。
寝る分にはいいのですが、実質100cmを切ると荷物しか置けないデッドスペースとなります。
これが、ワンポールテントが、床面積に対して狭く感じる理由です。
ちなみに家のドアノブの高さが100cmです。
「ツインピルツフォークT/C」も同じ理由から、有効スペースは狭くなります。
「ツインピルツフォークT/C」の高さは210cmで、幕体を横から見た端から端までが約355cmです。
この図から、中央のポールより半分離れたところで、高さが半分の105cmになるのがわかります。
すると有効スペースが、図の横約177cm×正面330cmとなります。
むひろの身長は173cmで、人間は両手を広げた長さと背の高さが同じくらいになるので、177cmですと図の横幅が両手を広げたスペースしかありません。
正面幅は330cmと申し分ないですが、「ツインピルツフォークT/C」の縦355cm×横630cmから考えると、だいぶ狭くなってしまいます。
この3つが、購入を踏みとどまったデメリットでした。中でも、テントにした時の居住性が、幕体の大きさに対して狭いということが大きかったです。
ツインピルツフォークT/Cとリビングシェル
「ツインピルツフォークT/C」を購入するとなるとお小遣いだけでは足りず、何かを売って資金を作らなくてはなりません。
むひろの手持ちのテントの中で、「ツインピルツフォークT/C」と用途がかぶるテントは、「リビングシェル」です。
ここで、冷静に「ツインピルツフォークT/C」と「リビングシェル」を比べて考えてみました。
- 設営のしやすさ → 最低ペグ本数の少ない「リビングシェル」。
- メンテナンス性 → ナイロン幕の「リビングシェル」。
- タープ(シェルター)としての性能 → オープン時「ツインピルツフォークT/C」、クローズ時「リビングシェル」で引き分け。
- テントとしての性能 → 面積なら「ツインピルツフォークT/C」だが、有効空間で考えると引き分け。
- 快適性 → 通気性が良くて結露しにくく、幕内が明るくて焚き火にも強い「ツインピルツフォークT/C」。
- 見た目 → 個人的に「ツインピルツフォークT/C」。
書き出して考えてみると、個人的に「ツインピルツフォークT/C」が勝っていると思えるのは、「快適性」と「見た目」。
快適性に関しては「ツインピルツフォークT/C」を良しとしたけど、「リビングシェル」が大幅に落ちるわけではなく、より「ツインピルツフォークT/C」の方がいいということ。
「リビングシェル」が快適性で著しく劣るのなら、迷うことなく「ツインピルツフォークT/C」ですが、「リビングシェル」でも十分に快適性能は高いです。
それに、快適性はメンテナンス性とのトレードオフになるので、両方を天秤にかけるとズボラなむひろは「リビングシェル」の方が合っていそう。
すると最後に「ツインピルツフォークT/C」が勝っているのは、「見た目だけ」…
見た目だけで買い換えるのか、どうするか…
テントを変えることによって、今までより大きな恩恵が受けられるのなら買い替えもありですが、そこまでのメリットがない…でも欲しい…
悩んだ挙句、タープはタープで揃えることにして、今回は「ツインピルツフォークT/C」を見送ることにしました。
(スノーピーク公式より) こんにちは。「アウトドアする人には見えない」と、よく言われるむひろです。 むひろ家ではスノーピークのアメニティドームも所有していましたが、現在はリビングシェル単体で運用しています[…]
まとめ

(出典:オガワキャンパル)
最初は「タープ」を購入しようとしていたのですが、テントにできるとなると欲が出てきてしまいました。
「ツインピルツフォークT/C」1つで、テントもタープも、両方とも完璧にカバーできるものとして考えてしまい、逆に物足りない部分を感じて購入できませんでした。(←本当は値段なのは内緒)
「ツインピルツフォークT/C」は、タープとして使ってもOKですし、テントにもなる。
ただ、タープとして使うなら、タープ単体の方が安価で設営も楽。
テントとして使うなら、その大きさに対しての有効面積が狭い。
どっちもできるということは、やはりタープならタープ、テントならテントに特化したものに勝てないのは仕方のないことです。
逆に、特化したものが負けていたら、誰も購入しませんしね。
このように書くと、「ツインピルツフォークT/C」が良くないテントのように思われるかもしれませんが、それは全く違います。
「ツインピルツフォークT/C」は特化していなくても、どちらもかなり高いレベルで融合させています。
両方まかなえるテントとして考えれば、その時の状況によって変形させることができる、こんなに使い勝手の良いテントはありません。
グルキャンの時はタープとして使え、夜には閉じてテントになる。
設営も一人で簡単に設営できるし、通常のキャンプでしたらこれ1つで十分です。
このように「ツインピルツフォークT/C」はとても魅力的で、今でも欲しいテントに変わりありません。
今回は「リビングシェル」と用途がかぶる部分が大きく、似たようなテントを複数所有する余裕もなかったので「ツインピルツフォークT/C」の購入は見送りましたが、資金に余裕があれば、是非所有してみたいテントです。
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以上となります。ご覧いただきありがとうございました。