主に個人的に興味のあるキャンプ道具やキャンプに使えそうなものの紹介。

キャンプ椅子でくつろぐならハイバックチェアがおすすめ!

(出典:スノーピーク)

 

キャンプに必要な椅子。

キャンプを始めたての頃は、ホームセンターで買った1,000円前後の折りたたみ椅子を利用している人がほとんどだと思います。

 

でも、何度かキャンプに行き始めると、お隣さんが使っている椅子は少し高そうなものだったり、アウトドア雑誌ではオシャレな椅子の特集をしたりしているので気になり始めます。

すると、一つの疑問が湧いてきます。

「ホームセンターの椅子と比べると、軽く10倍以上もする値段の椅子を、なぜ先輩キャンパーさんたちは使っているのか?」

 

答えは簡単です。

「それだけの価値があるからです。」

「先輩キャンパーさんたちが使っている」のが何よりの証拠です。

正直、キャンプ椅子として利用するだけなら、ホームセンターの椅子で十分です。

特に不自由なく、利用することができます。

しかも、安くてコスバが抜群なので何も言うことがありません。

しかし、快適性については、ホームセンターの椅子とは別次元のものになります。

 

例えるなら、軽自動車と高級車との違いです。

近所を走るくらいなら、軽自動車の方が小回りがきくし、短距離なので乗り心地も大して気になりません。

 

しかし、長距離を走るとなると話は違ってきます。

長い時間、エンジン音のうるさい小さい車内に閉じこもって高速道路を走ったりしていると、目的地に着く頃にはかなりの疲れがたまってしまうので、軽自動車での長距離運転は非常に疲れます。

 

対して高級車はというと、静かな広い車内でゆったりと高速道路を走ると、ストレスよりも至福感を感じることの方が多いのです。

このように明らかな差があるにも関わらず、最初の頃のキャンプは慣れないこともあり、慌ただしく立ったり座ったりすることが多いので、それほど椅子に違いを感じることができません。

 

しかし、キャンプに慣れてきて時間的なゆとりが出てくると、ゆっくりとくつろぎたい時間が訪れます

そのくつろぎの時間に大きな差が生まれるのです。

例えが少しオーバーかもしれませんが、このくらいの違いがあるのです。

 

では、そんなに座り心地の違うキャンプ椅子ってどんなものあるのか?

キャンプで利用する椅子にも幾つか種類がありますが、今回は「椅子の種類」と「座面の生地」の2つに着目して絞ります。

椅子の種類

椅子の座面の高さから、地面に近い「①ロースタイル」と、通常の「②ハイスタイル」に分かれます。

 

①ロースタイル(ローチェア)

②ハイスタイル(ハイチェア)

(出典:ロゴス)

 

②背もたれの高さから通常の「③ローバック」と、寄りかかった時に頭までカバーできる「④ハイバック」

③ローバック

④ハイバック

(出典:ロゴス)

この中の組み合わせで、一番楽にくつろげるのが「②ハイスタイル」の「④ハイバック」です。

 

なぜなら、「①ロースタイル」は一度座ってしまえばいいのですが、立ち上がる時に足と腰に負担がかかります

小さいお子さんのいるご家庭ですと、何かと立ち上がる機会が多いので、地味に疲れます。

 

「③ローバック」は、学校で使っていた椅子と同じです。

リラックスするためでなく、座って作業をするための椅子です。

人間はリラックスするとき、頭から背中全体をソファーやクッションに預けるので、頭から背中全体を支えられない「③ローバック」は完全にリラックスさせないための椅子とも言えます。

 

つまり「①ロースタイル」は次の行動に移りにくく、「③ローバック」は適度に緊張感を持たせる椅子です。

 

この2つをとってみても、比較的次の行動に移しやすく、休むときはできるだけリラックスできる形になるのが「②ハイスタイル」の「③ハイバック」になることがお分かり頂けます。

 

どれだけリラックスできるかというと、ハイバックチェアに座って休むと、適度に沈み込んだことから生まれる包み込まれるような心地よさから、頭を預けて自然とお昼寝しちゃうくらい快適です。

 

その最上級が「人をダメにするインフィニティチェア」ですが(笑)

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今回は、一番使いやすくて、リラックスまでできてしまう「ハイスタイル」の「ハイバックチェア」のおすすめをご紹介させていただきます。

 

キャンプ椅子の生地について

ハイバックチェアのお勧めのご紹介の前に、ちょっと椅子の「生地」のお話をさせていただきます。

この「生地」の選択も、キャンプ椅子を使用するにあたって判断する重要な部分になりますので、少しお付き合いください。

 

椅子の生地には大きく分けて「ナイロン」と「コットン」があります。

それぞれのメリットとデメリットをザックリ上げてみます。

 【ナイロン】のメリット 

・軽い

・水に強い

・安価

 【ナイロン】最大のデメリットは『火に弱い』 

 

 【コットン】のメリット 

・ナイロンより火に強い

・荷重をうまく分散してくれる

・自然素材なので親しみやすい

 【コットン】最大のデメリットは『湿気に弱くカビやすい』

 

一般的に「コットン」の方が座り心地が良いとされています。

これは、「コットン」が持つ特性で、「座る人の形によって生地が伸び縮みして、荷重を自然な形で分散してくれる」からです。

 

しかし、「ナイロン」と「コットン」は、絶対にこっちがいいということはありません。

使用状況によって変わりますので、自分のスタイルにあっている方を選びましょう。

 

例をあげると、海や川のキャンプが多く、水遊びを中心にしているのなら「ナイロン」をお勧めします。

「ナイロン」は水に強く、濡れたままでも気兼ねなく椅子に腰掛けることができます。

 

対して「コットン」の椅子に濡れたまま座ると、「色落ちや変色」、または「カビ」の原因にもなります。

子供が小さいと、水着のまま座ることも多いので、子供用の椅子はナイロンがお勧めです。

 

逆に林間のキャンプが多く、焚き火が好きな方は火に強い「コットン」がお勧めです。

こんな話があります。

わたしが、夏に川でキャンプした時のことです。

 

子供たちが頻繁に川に入っては、「コットンの椅子」に座って休むを繰り返していたことがありました。

「コットン」が「湿気に弱くカビやすい」ということは知っていましたが、夏ということもあり、「濡れてもすぐに乾くからいいだろう」と気にもとめていませんでした。

 

しかし、これが大失敗。

いくらすぐに乾くとはいえ、頻繁に濡れていた結果、見事に直径1cmほどの黒カビが付きました。

 

これは、次のキャンプの時に気付いたのではなく、その日撤収する時には、すでについていました。

推測ですが、栄養価の高い川の水分を含んだ「コットン」が、完全に乾く前に「濡れる」を繰り返していたため、徐々に「カビ」が繁殖してしまったのだと思います。

カビ取りをしたので薄くてわかりづらいですが、青丸で囲まれたところにシミのようなものがあるのがわかります?

 

そこまで神経質にならなくてもいいかもしれませんが、高級な「コットンチェア」をご使用の際は、海や川の水で濡れた場合には、一度水道水で流してから乾燥させた方が良いがもしれません。

 

「黒カビ」がついてしまうと、綺麗に除去するのは大変ですので、気になる方はお気をつけください。

 

「ハイスタイル」&「ハイバックチェア」のおすすめ

アディロンダックADキャンパーズチェア

本体サイズ W57×D68×H90cm
収納サイズ W14×D14×H108cm
材質
①シート/ポリエステル、フレーム/アルミ合金
②シート/コットン、フレーム/アルミ合金
対荷重 80kg
重さ 約2.9kg

アディロンダックのハイバックチェアは2種類あり、カラーリングで分かれています。

単色がナイロン、2トーンカラーがコットンです。

 

コールマン レイチェア

本体サイズ 約61×70×98(h)cm
収納サイズ 約25×15×89(h)cm
材質 シート/ポリエステル フレーム/アルミニウム、スチール、他
対荷重 約80kg
重さ 約3.7kg

3段階のリクライニング式ハイバックチェアです。

 

コールマン コンフォートマスターキャンバススリングチェア

本体サイズ 約58×72×96(h)cm
収納サイズ 約20×15×111(h)cm
材質 シート/コットン フレーム/アルミニウム
対荷重 約100kg
重さ 約3.7kg

コットンキャンバス地が体をやさしく包む
座り心地の良い、リラックスラウンジチェア

(出典:コールマンジャパン)

 

Take! チェアロング

本体サイズ 595×800×950(h)mm(シート高360mm)
収納サイズ 100×150×1,280mm
材質 材質:フレーム/竹集成材・アルミニウム合金、金具/ステンレス、シート/綿帆布(6号)
対荷重
重さ 3.5kg

見て楽しい、美しいフォルム。座ってうれしい、包み込まれる安心感。丈夫な6号帆布は、使い込むほどやさしく身体になじんでいきます。室内で使うお客様も多いですよ。

(出典:スノーピーク)

 

キャンパルジャパン ハイバックチェア

本体サイズ 幅50×奥行40×高さ94cm
収納サイズ 111×11×15cm
材質 張り材:ポリエステル600d/フレーム:アルミ合金
対荷重
重さ 約4.4kg

味わいのあるしっかりとしたコットンを使用。
ひじ掛け付きのチェアです。背もたれの高さが肩まであり、しっかりしていながら、ゆったりとしたホールドのチェアです。
使用時はワンアクションでセットアップでき、収納時はコンパクトなスティック状になります。
背面にはポケットやテープループなどのついていて、モノの収納にも便利です。

(出典:オガワキャンパル)

 

オンウェー コンフォートチェア2

本体サイズ 約W64xD74xH96cm
収納サイズ 約W19xD21xH116cm
材質 フレーム/アルミ合金・アルマイト・座面/綿100%の6号帆布・肘掛/竹集成材・金具/ステンレス
対荷重 100kg
重さ 4.8kg
●収束型折り畳みチェアの豪華版。
●座り心地が抜群。
●自然派をターゲットに綿と竹、そしてリサイクル可能のアルミとのコラボで構成された椅子。
●大サイズで体の大きい方にお薦めの一品。
●上級者向けのこだわりの逸品。
●室内やベランダ、デッキ、ガーデンなど、どこへでも持ち出し可能なカジュアル感漂うチェアです。
(出典:楽天)

 

ヘリノックス サンセットチェア

本体サイズ 590×730×980mm
収納サイズ 470×120×140mm
材質 フレーム/アルミニウム合金、シート/ポリエステル、ナイロン
対荷重 145kg
重さ 1340g(1480g)

Helinox ヘリノックス サンセットチェア はロングバックタイプのリラックスチェアです。他の ヘリノックス チェア同様、収納時はコンパクトになります。シンプルな構造でありながらも座面がアルミフレームから吊り下げられているので、驚くような座り心地の良さです。頑丈なポリエステル生地と超高力アルミフレームで、キャンプからリビングまで、用途を選ばずにその日の気分で使い分けていただけます。ロングバックタイプなので首から上もサポートし、よりリラックスした体勢でご利用いただけます。座面の高さはコンフォートチェアよりも若干高めに設定されております。

(出典:A&F)

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

むひろ家で利用しているのは、「アディロンダックADキャンパーズチェア」のコットン100%のタイプです。

なぜこれにしたかというと、値段が一番安かったからです!(←おい!)

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実際に、コールマンやスノーピークのチェアとも座り比べましたが、一番しっくりきたのがこれでした。

欲を言えば、ナイロンシリーズと同じ単色の方が良かったのですが。

最終的には、コールマンの「コンフォートマスターキャンバススリングチェア」と迷ったんですが、コールマンの方が若干硬く、値段も高かったので「アディロンダック」に決めました。

 

スノーピークの「Take! チェアロング」も良かったのですが、より沈み込む形となるので、立ったり座ったりが少し大変でした。

また座った時に太ももに椅子の足が当たるのが気になりました。

 

ヘリノックスは、荷物を特に減らしたいときにはこれ一択になると思います。

 

このように、使用状況や好みによっても自分にとってベストな椅子は変わってきますので、とりあえずキャンプで椅子に座ってのんびりくつろぎたいなら、「ハイスタイル」の「ハイバックチェア」がオススメです。

 

「ハイスタイル」に比べて、「ロースタイル」は多少立ち上がるのに力が入りますが、スノーピークの「ローチェア30」は、立ったり座ったりもそれほど苦にならないのでオススメです。

 

最後に、「ホームセンターの椅子は全然ダメだから、買い替えた方がいいよ」と言っているわけではありません。

より快適にキャンプシーンを過ごす方法の一つとしての提案になるので、参考にしていただけると嬉しいです。

 

<今回ご紹介したアイテム>

 

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