これまで家族として一緒に過ごしてきたルルを追悼するためのお話となります。
今回はキャンプに関する話はありませんので、関心のない方はそっとこのページをお閉じください。
昨日(10/24 )未明、私たち家族のルルが亡くなりました。
ルルは「フレンチロップイヤー」という種類のうさぎです。
享年12歳8ヶ月。
この種の通常の寿命が5〜7年と言われているのでルルは大往生だったと思います。
「フレンチロップイヤー」はうさぎの中では大型の種類でルルも最盛期は9kgもありました。
でも亡くなった時はわずか950g。
最期は約1/10ほどの体重まで痩せてしまいましたが、本当に最期まで頑張って生きてくれました。
本当に頑張ったね ありがとうルル。
ルルとの出会い
ママが友達から生後2ヶ月のルルをもらってきました。
もらってきた時にママが風邪をひいており、風邪薬の「ルル」を飲んでいたことから「ルル」に名前が決まりました。
この頃のルルは手のひらに乗るほど小さく、本当に小さいうさぎのぬいぐるみのようでした。
でもメチャクチャいたずらっ子で、ケージから外に出してあげるとあっちこっちにせわしく動き回り、挙げ句の果てにはソファーをカジって中に入ってしまうほど。
本当にいたずらっ子でよく「うさキック」をくらってました。
長男かー誕生
ルルが3歳になる頃、長男のかーが誕生しました。
ママが妊娠してからは病院でうさぎのウィルス?的なものが妊婦のママには良くないと言われ、それからゆずが生まれて1歳になるまでの5年近くは、わたし一人でルルの世話をしていました。
ルルも世話をしてくれる人がわかるようで、わたしが行くとそばに寄ってきてくれてとても可愛かったです。
まぁ、それでも長時間の抱っこは嫌がりよく手が「うさキック」で赤くなっていました。
長男が1歳を越える頃にはルルの小屋に息子のかーを入れて、よく息子がルルの事をナデナデしていました。
火葬業者
ルルが亡くなった日、ママは会社を休みルルの火葬の手配をしました。
ママが頼んだ業者は静岡市清水区原にある「Pet Ceremony きずな」というところ。
ここは「訪問・お迎え・ご来社」の3種類から火葬の方法が選べます。
- 「訪問」…自宅で火葬して拾骨も家族がするタイプ。
- 「お迎え」…スタッフの人がペットを預かって火葬し骨を持ってきてくれるタイプ。
- 「ご来社」…この会社に行って火葬するタイプ。
ママが選んだタイプは「お迎え」。
理由は「見ていることができないから」。
その気持ちわかります。
朝7:30に「Pet Ceremony きずな」へ電話して、10:00に「お迎え」を予約。
ちなみに費用は13000円でした。
ルルの写真
電話後、葬儀で使うからルルの写真を用意してとのこと。
・
・・
・・・え?
まじかっ!?
毎朝7:50に家を出ているわたし。
出がけのあと20分でルルの生前の写真を用意しろとの無茶振り。
ルルの昔のかわいい写真は今は使っていないwindows vista搭載のPCに写真が入っている。
しかも何年かぶりに電源を入れると古い機種だけあって立ち上がりがものすごく遅い。
やっと立ち上がりデータを探すが、どのファイルにあるのか忘れてしまっているのでファイル探しに時間をとられる。
ようやく見つけ出しPCとプリンタをつなげて印刷しようとすると、USBポートの接触不良かプリンタと繋がらない。
仕方ないのでSDカードにデータを移して普段使っているmacで画像を再生してプリントアウト。
出来上がった写真をママに渡したのが7:57。
絶対にヤバい!
会社に遅れてしまうとルルに最後の挨拶もそこそこに家を飛び出しました。
虹の橋
誰が書いたのか分かりませんが、有名な「虹の橋」というお話があります。
天国の少し手前に、「虹の橋」と呼ばれている場所があります。
この世界で生前、誰かと寄り添い、暮らしていた動物たちは、
その命の灯が消えたとき、「虹の橋」のふもとへ行くのです。
そこには、草原や丘が広がっていて、
動物たちはそこで駆けまわり、
ともにじゃれあって、楽しく遊んでいます。
おなかいっぱいのごはんと、きれいなお水、
そして優しい太陽の日差しに溢れていて、
みんながそのあたたかな場所で、のんびりと暮らしています。
病気にかかっていた子も、年老いた子も、みんな元気を取り戻し、
傷の痛みに苦しんでいた子もすっかり健康なからだを取り戻し、
昔のように、そしてまるで夢のように、そこでは過ごしているのです。
動物たちは幸せに暮らしているのですが、
たったひとつだけ、心を満たしていないことがあります。
それは、かつて共に過ごし、愛し合い、寄り添っていた人が、
ここにいないことが、恋しくて、寂しいのです。
動物たちが一緒に遊んで、駆けまわっていたある日、
ある子がふっと立ち止まり、遠くを見つめていました。
その子の目は、次第にキラキラと輝きだし、よろこびで震えだします。
突然、その子は仲間から離れ、草原を飛ぶように走っていきます。
速く、速く、それはまるで風のようです。
その子の視線の先にいたのは、
共に過ごし、愛し合い、寄り添っていたあなたでした。
その子とあなたは、虹の橋のふもとで再び出会います。
あなたは、愛するわが子を抱きしめ、愛情いっぱいにふれあい、
二度と離れることはありません。
あなたは満面の笑みで幸せにあふれたキスを受け、
もう一度、愛するわが子を抱きしめるのです。
そして、わが子の顔をのぞきこみ、見つめあっては、語りかけます。
きみと別れてからの長い長い人生を、
私は一生懸命生きてきたよ。
その中で、きみを忘れたことは一度たりともなかったよ。
やっと会えたね。
そしてあなたたちは寄り添いあって、
共に天国へ続く虹の橋を渡っていくのです。
このお話を読むとルルと永遠の別れじゃないんだ、また会えるんだって思うと心が少し軽くなります。
この「虹の橋」のおかげで心を救われた飼い主さんはそれこそ星の数ほどいることでしょう。
もちろんわたしもその一人です。
月にいったルル
ルルが亡くなった日、会社から帰ってくると、朝わたしが印刷したルルの写真が骨壷袋の前にありました。
ルルに手を合わせ「頑張ったね」と心の中で語りかけていると、自然と涙がにじむ。
それを見ていた子供達が
「ルルは死んだんじゃないよ。月にいったんだよ。」
「満月になったらルルに会えるから大丈夫だよ。」
と励ましてくれました。
しかし、その励ましで今までこらえていた涙が溢れ出る。
気持ちを落ち着かせるためにいったん外へ。
空を見上げると星も出ていない曇り空。
「月も見えないな…」
いつもまでも泣いていたらルルも安心して成仏できない。
深呼吸をしてほっぺたを軽く両手で叩いてもう一度家の中へ。
そこからはルルの方を見るとまた涙が出そうになるので、極力見ないようにしました。
ルルへ「ありがとう」
ルルは大きな病気もすることなく手のかからない良い子でした。
同時期に生まれた兄弟は1〜5年の間にすべて亡くなっていたので、兄弟の中でも一番の長生き。
8歳を過ぎた頃から白内障になり健康診断も兼ねて定期的に病院を受診するようにしていました。
前回受診してからそれほど日にちは経っていませんでしたが、いよいよ自分で立てなくなってしまったので病院に連れて行くと安楽死を勧められました。
ルルの姿を見ていると、苦しむよりも早く楽にしてあげるのもありかなとも思いましたが、ゆずが泣いて「嫌だ」と抵抗。
大切なもの
子供達も最期まで見届けてやるんだという気持ちで積極的にルルの介護をするようになりました。
毎朝毎晩オムツの交換もウンチやおしっこの処理も嫌な顔せずやり、夜は自分たちが寝るまでルルを交代で抱っこして床ずれができないようにしてくれました。
その甲斐もあってか、ルルは寝たきりなってから2ヶ月も頑張って生きてくれました。
これには病院の先生も驚くほど。
普段は兄弟喧嘩ばかりして生意気な子供たちだけど、ルルが最期に自分の命と引き換えに「思いやる気持ち」を子供達にプレゼントしてくれました。
この一番大切な「思いやる気持ち」を子供達に教えるために2ヶ月も頑張って生きてくれてありがとう。
苦しかっただろうね、辛かっただろうね。
もう大丈夫だから安らかに眠ってください。
ルル、今まで本当にありがとう。
また「虹の橋」で会おうね!